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2006 10,27 14:13 |
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こんなコメントをいただきました。
往診・在宅・訪問診療という言葉を耳にするのですが、感覚的に3つとも同じように思うのですが何か違いがあるのでしょうかないのでしょうか 難しいですね~。違いがわかりませんね。 しかし、質問された方は鋭いです。 感覚で思われているとおり3つは同じものを示しています。 では、なぜ3つあるのか?医療の変化が違う言葉を生み出しました。 順に説明します。 「往診」という言葉は昔からありますね。イメージとしては白衣を着て大きな往診かばんを持った先生が家にくるというものですね。言葉の意味は「診察に往(い)く」とそのままです。 では、「訪問診療」は? これも「訪問して診療する」ということですので往診と同じです。ではなぜ往診といわず訪問診療というのか?それは医療者側で中身を使い分けているのです。 「往診」 患者さんに呼ばれ家に行くもの(緊急時など) 「訪問診療」 診療計画に基づき1回/週などのように定期的に患者さん宅に行って診療を行うもの。 というように使い分けています。ですので、訪問診療に行っている患者さんが具合が悪くなり臨時で行くときは往診と呼びます。 ややこしいですね。 では、「在宅」とは?言葉の意味は「自宅に在(あ)る」つまり家にいるということですね。ここから家にいるままでなにかを行うことを在宅といいます。在宅介護・在宅医療・在宅ケアなど家にいながら受けられるものを総称して「在宅」と呼んでいます。 一般的な話ですが、 すこし昔の日本では、家でいて具合が悪くなって病院に行けなくなったらいつもの先生に往診を頼み、家族で介護を行っていました。最後の時には家のふとんでみんなの顔を見ながら・・というのが自然な形でした。 いつごろからか、調子が悪くなれば入院しどんな状況でもできる限りの治療を行い、病院で介護を受けるようになりました。最後の時には病室でたくさんの医療機器を見ながら・・場合によっては、家族が到着するまでの間は人工呼吸や心臓マッサージをおこなう・・とうのが自然になりました。 しかし少しずつそれがすこし前の日本に戻ろうとしています。病院でしていたことを家でしましょうとなりました。ですので、 「在宅介護」 や 「在宅ケア」 という言葉が生まれました。 つまり、良いか悪いかは別にして以前の日本の医療に戻ろうとする過程で言葉の混乱が起きました。言葉は生き物です。新しい言葉が生まれるということは社会が変わろうとしているということでしょう。 よく似た意味の言葉が沢山あるのややこしいですが、社会が良くかわるのであればたくさんの言葉が生まれるのも歓迎したいと思います。 PR |
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コメント |
回答ありがとうございました。とても解りやすかったです。
言葉って難しいですよね。使い方によっては違った意味で伝わったりしますもんね。でも言葉は大事です!人に正しい知識や勇気また希望を与えられる言葉を使える人になれるように努力したいです。 【2006/10/3119:40】||NONAME#2ac07d6e0d[ 編集する? ]
すごいです!
正しい知識・勇気・希望を与える言葉。
すばらしいです。私も負けないようにがんばります! |
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